2010.12.29(水): 
 
  
エルミタージュ美術館のページを追加 
 
しばらく、アート・ニュース記事や展覧会情報ばかりを集めて展開してましたので、本来のDB更新が手薄になってました。
  
先日、ドラマ「坂の上の雲」を見ていたら、エルミタージュ宮殿のニコライ2世が登場してきました。また、来春、横浜美術館にてプーシキン美術館展が開催されることもあって、急に、永らく据え置きのままになっていた、エルミタージュ美術館のページをまとめようという気になりました。
  
	
 
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エルミタージュの近代絵画は、ロシアの実業家であった シチューキン氏と モロゾフ氏 それぞれの私的コレクションがベースとなっています。
  
彼らのコレクションはロシア革命後に政府に没収されてしまい、その後、この美術館とモスクワのプーシキン美術館とに分割されて所蔵されています。
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マティス 『 赤い部屋(赤のハーモニー)』 1908
  
ですので、コレクション的にはエルミタージュとプーシキンとは兄弟関係にあると言えるでしょう。
  
特に、シチューキンのコレクションが秀逸です。
  
モネ 『 庭の女(サン=タドレッス)』 1867頃 
ルノワール 『 黒衣の婦人 』 1876頃
  
なども、彼によるコレクションであり、ピカソ作品の多大な収集もあります。しかし、没収された後、彼は、収集活動を止めてしまいました。
  
マティス作品については、もし、ロシア革命がなかったら、その後、バーンズ氏( バーンズ財団美術館 ) やコーン姉妹( ボルティモア美術館 ) が取得したマティス・コレクションのいくつかもシチューキンが購入していたのでは無いでしょうか。
  
また、各アーティストとも親交のあった彼のことです、画家たちにいろんな刺激を与え続けた可能性があります。歴史に「もし?」というのは禁物ですが、コレクション史に、惜しい人を逸しました。
  
 → エルミタージュ美術館のページ
 
  
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2010.12.27(月): 
 
 
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2010.12.26(日): 
 
 
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2010.12.24(金): 
 
  
ピエッツスチ夫妻からベルリン市へ推定総額約130億円の寄贈! 
 
  
クリスマス前に、すごいコレクション寄贈のニュースが出てました。
  
ウラ&ハイナー・ピエッツスチ夫妻は、ダリやマグリット、ミロ、エルンスト、タンギー、ロスコ、ポロック等々、シュルレアリスムを中心にしたコレクションをお持ちで、それを、今回、ベルリン市へ 150点寄贈されるとのこと。推定総額約130億円!
  
眩暈しそう (@o@)
  
こちら が、(去年開催された時の?)そのコレクションのサイトです。
  
このページで、コレクションの一部を鑑賞 することが出来ます。
  
めずらしい、レオノール・フィニ の作品もありますね。
 
  
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2010.12.23(木): 
 
 
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2010.12.22(水): 
 
 
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2010.12.21(火): 
 
 
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2010.12.20(月): 
 
 
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2010.12.19(日): 
 
  
山種美術館所蔵品「日本美術院の画家たち」 展 
 
今回は時間が取れなくて行かないかも? と思っていたのですが、そういえば、毎年買っている山種美術館の来年のカレンダーを早く買っておかなければ! と思い出し、急ぎ駆けつけたのでした。
  
山種美術館 の日本画は美術館図録掲載分も、ごく一部であり、とてもたくさんの作品を所蔵されています。以前、ホームページには、その数多くの所蔵作品リスト(テキスト中心)が掲載されていたのですが、数年前のHPリニューアルで掲載をやめてしまわれましたので、現状では全貌が掴みにくくなっていると思います。
  
館が靖国神社の近くにあった際には展示フロアも狭く、一回の所蔵品展にて展示される点数も限られていたため、その所蔵作品を鑑賞するにも、所蔵品展へ何度も何度も通う必要がありました。
  
それが、去年秋、広尾の地に移られてからは展示フロアも広がりましたので、企画展の合間に今回のような所蔵品展にて、展示機会が少ない作品も公開されることが増えたように思います。今後、幅広く多くの作品を鑑賞できる機会が増えるのではないかと、期待しています。
  
ということで、今回、次のような作品等と初めて会えたのでした。
  
 岩橋英遠 『 暎 』 1977 (S52) 
 小茂田青樹 『 妙高山 』 1919 (T08) 
 下村観山 『 朧月 』 1914 (T03)頃 
 富取風堂 『 もみぢづくし 』 1934 (S09) 
 富取風堂 『 丘の畑 』 1939 (S14) 
 安田靫彦 『 富獄 』 1938 (S13) 
 横山大観 『 春の水・秋の色のうち春の水 』 1938 (S13)頃 
 横山大観 『 春の水・秋の色のうち秋の色 』 1938 (S13)頃 
 横山大観 『 富士山 』 1933 (S08)
  
 ※ この展覧会の情報記事
  
新春も引き続き所蔵品展 『 歴史を描く 』- 松園・古径・靫彦・青邨 - 
ですので、展示される機会の少ない作品も公開されるでしょう。 
楽しみです。
  
ところで、銀座の 歌舞伎座 は、現在、建替工事中ですが、ここにも多くの日本画・日本洋画の所蔵があります。幕間に売店のフロアで鑑賞ができましたが、その詳細説明が無く、題名も不明のままでした。その所蔵作品展が、来年、山種美術館にて開催されるという噂を聞きました。それで、今回、館にて質問してみましたら、2011. 9.17 - 11. 6 の期間で開催予定とのこと。これで、やっと題名や作成年等の情報が知れるでしょう。これも、とっても楽しみです。^^
  
 
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2010.12.18(土): 
 
  
ルーヴル美術館、絵画購入代金不足の1億円をネット募金で集める 
 
	
 
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ルーカス・クラナッハ 『 三美神 』 1531
  
匿名の所蔵者からルーヴル美術館に対して 4.3億円強(520万ドル)で譲渡したいとの申し出があったものの、ルーヴルには 3.3億円(400万ドル)ほどしか資金がありませんでした。
  
ど~しても欲しい、所有して保存しなければならないと考え、困った館は、ネットを通しての募金を実施。
11月13日から開始して 12月17日までの、わずか1ヶ月弱で、5,000人以上のネット募金者から 1.1億円弱(130万ドル)の寄付を募ったとのことです。
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ルーヴル美術館が公開募金を行うことは過去にもあったそうですが、ネットを通して、こんなに早く集めたことは初めてだそうです。募金の期間は来年の1月末までなので、もっと集まるかもしれませんね。
  
なお、この作品は、ルーヴル美術館にて 2011. 3. 2 - 4. 4 の期間、展示される予定。
  
 → 『 三美神 』 専用サイト (英語版)
  
 → ルーヴル美術館のオンライン寄付サイト (日本語)
  
  日本からも寄付できるのですね。
 
  
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2010.12.17(金): 
 
  
メトロポリタン美術館のクリスマス・ツリーとラクレーシュ 
 
  
	
メトロポリタン美術館 からニュースレターが送られてきました。
  
2010.11.23-2011.01.06 の期間、クリスマス・ツリーとラクレーシュが展示されているとのこと。「ラクレーシュ」とはフランス語で「託児所」の意味で、イエスが馬小屋で生まれてまぐさ桶に入れられていたことから付いたものらしいです。イエス降誕の人形飾り付けであり、聖劇の人形版というものでしょう。
  
写真の通り、すばらしいですね。 
一度、観てみたい!
  
→ 展示紹介ページ
 
→ 飾り付け写真のページ
  
 
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2010.11.16(木): 
 
  
Bing/Google画像検索リンク反映終了 
 
Bingと Googleの画家別画像検索リンク反映終了しました。
  
ページ更新作業を始めると、どうしてもニュース記事探しもツイートも減ってしまいます。今回、忘年会シーズンなのが、さらに辛かったw
  
 
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2010.12.14(火): 
 
  
オランダ: ファン・ゴッホ美術館の中 
 
  
	
今回の 没後120年「ゴッホ 」展、行きたいけど行けそうにないなー、という方にも良いサービスがあります。
  
AROUNDER という、世界中の美術館や名所を 360度パノラマのバーチャル・リアリティで紹介するサービス。
これに、オランダのファン・ゴッホ美術館の内部を観て回れるコンテンツが提供されているのです。
→ こちらから、どうぞ
  
ファイルが大きくて、ダウンロードには、多少、時間が掛かりますが、展示フロアを一人だけで独占鑑賞できて、超贅沢な気分に浸れるでしょう。是非、お試しください。
  
 → ファン・ゴッホ美術館HP(日本語)
  
 
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2010.12.12(日): 
 
  
メトロポリタン美術館、『 温室のセザンヌ夫人 』所蔵で訴えられる 
 
	
  
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ニューヨーク メトロポリタン美術館所 蔵の、セザンヌ『 温室のセザンヌ夫人 』(1891頃) はコレクターであったステファン・クラーク氏から 1960年に館へ遺贈されたものです。
  
ところが、それは、もともとロシア革命の際に 1918年に盗まれたものが渡っていったものであり、不当取得であると、当時の所蔵者であるイワン・モロゾフ氏の曾孫であるピエール・コノワロフ氏が返還を求めて、先日、訴訟を起こしたのこと。
  
当然のこと、メトロポリタン美術館側は否定しているそうですが、今後、どういうことになるのか、裁判を通して数年かかるでしょう。そして、数十億円以上の争いとなることでしょう。
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先日の、エゴン・シーレ『 ヴァリの肖像 』事件 同様、戦争や革命の大混乱の中で起きた絵画移転の悲劇、数十年も経て訴訟沙汰となると、所蔵する美術館にとっては戦々恐々ですね。
  
その意味で、『 ヴァリの肖像 』事件は、パンドラの箱を開けてしまったのかもしれません。
  
 → ウォール・ストリート・ジャーナルの記事(英文)
  
 → メトロポリタン美術館、セザンヌ 『 温室のセザンヌ夫人 』 のページ
 
  
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2010.12.11(土): 
 
  
フェルメール《地理学者》とオランダ、フランドル絵画 展 (予告) 
 
	
  
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来年3月の開催ですが、早くも 専用サイト が立ち上げられ、配布されているパンフも厚紙の見開き8ページと、力入ってます。
  
フランドル = 「フランダースの犬」のフランダース地方。
  
フェルメール以外にも、どんなフランドル絵画の画家の作品が来るのか、楽しみですね。	 | 
 
 
 
 ■ フェルメール《地理学者》とオランダ、フランドル絵画 展 
  会場: Bunkamura ザ・ミュージアム 
  期間: 2011. 3. 3 - 5. 22 
  URL: http://www.vermeer2011.com/ 
  
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2010.12. 8(水): 
 
  
没後120年「ゴッホ 」展 ~ その2 
 
   
 
Buy at AllPosters.co.jp
  
ゴッホ展のこと、時間かけて続きの記事を書こうと思っていたものの時間が過ぎてしまい、このままだと東京展終わってしまいます。
なので、要点だけでも。
  
まず、一番期待していた、上の作品
  
『 夜のカフェテラス 』 1888  クレラー・ミュラー美術館 蔵
  
は来ていませんでした。残念。これは門外不出なのかな。。
  
さて、予告の記事 で書きましたように、今回、ヘレーネ・クレラー=ミュラー女史がゴッホの「新人間性」に魅入ってしまって大量のコレクションを形成した、その解説があることを期待していたのですが、この企画展は、画家ゴッホが大きな努力と試行錯誤の上に誕生していった軌跡をたどるものですので、途中で自分の期待が見当違いであることに気付きました。
  
これは、次の宿題にしておきましょう。
  
画家ゴッホ誕生の軌跡を追うものですので、今回、彼が影響を受けた人の作品を織り交ぜて展示するという形式の企画展になっていて、いろんな画家の作品が混じって展示されています。ミレーやゴーギャン、歌川広重などはもとより、モネ、ピサロ、スーラ、シニャック、カイユボット、ロートレック、モンティセリに、アントン・モーヴ、などなど盛りだくさん。
  
ただ、各人の作品が代表作ではなく、また、直接にゴッホに影響を与えた作品そのものというわけではありません。「ゴッホが影響を受けた画家たちの作品例」という扱いです。別の人の作品が強すぎるとゴッホの作品が沈んでしまいますので、あえて佳作を中心に選んであったとも思います。
  
なので、彼が影響を受けた具体的な内容や背景について展示会場にて一度に全部把握していくのは難しいでしょう。企画展の趣旨を理解するには、作品全体を鑑賞して誰がどういう作品かということを把握した上で、帰宅後に図録の解説で勉強し直すということが必要と思います。
  
→ ゴッホ作品一覧ページ
  
 ※ この展覧会の情報記事 
 ※ 没後120年「ゴッホ」 展 ~ その1
 
  
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2010.12. 6(月): 
 
  
検索エンジンの画像検索における絵画サーチ 
 
	
  
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Bing や Google の画像検索における絵画のサーチ、かなり精度が良くなってきているのですね。
  
以前、1~2年前に使ったときには、文字だけの画像とか、直接関係無さそうな写真などが混じって出てきて、こりゃ、まだまだ使えないな、と思ったのでした。
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ところが、最近、久々に使ってみたら、ちゃんと絵画の画像がヒットされて出て、随分と雑音が減っていることに気付きました。これなら使えます。知らなかった作品に気付いたりすることも出来ます。
  
ということで、今日までのところ、日本画と西洋画の画家のいくつかのページに設定リンクを貼りました。 
たとえば、→ マティスのページ に飛んでいただくと、上段の「マティス関連情報」では Bing のマティス画像検索へ。クリックすると、上記のような画像検索結果ページが出てきます。
  
下段のそれでは Google のマティス画像検索を設定しました。 
検索されてくる検索結果の量は Google の方が多いようですが、雑音度合いは Bing の方が低いように思います。
  
といった設定を、これから日々、少しずつ、各ページに反映させていきます。
  
 
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2010.12. 5(日): 
 
 
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2010.12. 2(木): 
 
 
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2010.12. 1(水): 
 
 
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2010.11.30(火): 
 
  
アンドリュー・ワイエス 展 
 
	
 
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丸沼芸術の森 が所蔵するワイエスの水彩画・素描 220点をも展示する美術展。
  
各代表作の習作にあたるものが多いが、アメリカの北東部、荒い波の音と、冷たい風の音と、もの悲しい鳥の声しか聞こえないような静かで静かな寒村の、水気をもった水彩や素描の中に、アメリカン・リアリズムにおける深い精神性を感じることができる。
  
会場には、オルソン・ハウスの模型も展示されている。
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by オールポスターズ
  
『 クリスティーナの世界 』 1948 81.9*121.3  ニューヨーク近代美術館 蔵
  
かなり以前、この絵をMoMAで観た際には、現代作家の若い頃の作と思ったのだが、彼は、この、クリスティーナと彼女の弟が住むオルソン・ハウスを、いろいろなテーマごとに、その後も 20年以上描き続けてきた。とはいえ、ワイエスが描いたこの時、クリスティーナは既に50歳台であり、絵画は、あくまでも創作である。
  
 
■ アンドリュー・ワイエス 展 オルソン・ハウスの物語 
 会場: 埼玉県立近代美術館 
 期間: 2010. 9.25 - 2010.12.12 
 URL: http://www.momas.jp/3.htm
  
 その後、宮城県美術館 へ巡回  2011. 4. 2 - 5. 8
  
 → アンドリュー・ワイエス公式サイト
  
 
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2010.11.29(月): 
 
 
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2010.11.28(日): 
 
  
マリー = アントワネットの画家 ヴィジェ・ルブラン 展 (予告) 
 
	
 
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今年、ヴィジェ=ル・ブランの名前が、よく出てきている。
  
「ウフィツィ美術館自画像コレクション」 の展覧会紹介のパンフ等で自画像が表紙を飾り、ヴェルサイユ宮殿の紹介においては日本の鎧と共に紹介される。
  
そして、今年春に丸の内に新オープンし、マネ展やレンバッハハウス・ミュンヘン市立美術館展と、意欲的な企画を立て続けに開催されている三菱一号館美術館にて来年開催されるのが、この、ヴィジェ=ル・ブラン展である。
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ヴィジェ=ル・ブランの回顧展は、フランスでさえも開催されたことが無いということなので、とても貴重な展覧会であろう。
  
美術展専用サイト へ飛ぶと、出展作品に、「ウフィツィ美術館自画像コレクション」に来ていた自画像の別バージョンがあることが判る。当時、この絵を観た人が、ル・ブランを「マダム・ヴァン・ダイク」「マダム・ルーベンス」と褒め称えたという傑作。別バージョンを拝見できるとは、それだけでも楽しみ倍増だ。
  
 
■ マリー = アントワネットの画家 ヴィジェ・ルブラン 展 
 会場: 三菱一号館美術館 
 期間: 2011. 3. 1 - 2011. 5. 8 
 URL: http://mimt.jp/vigee/
  
 ※ この美術展に関連した書籍: 「マリー・アントワネットの宮廷画家」
  
 
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2010.11.26(金): 
 
  
「カンディンスキーと青騎士」展の マッケ (速報) 
 
	
  
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『 帽子店 』 1913 54.5*44.0  が来ていた!
  
 
フォルクヴァンク美術館 蔵の作品とは、別バージョンです。
  
絶妙なる「青」です。
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『 遊歩道 』 1913 51.0*57.0 も! 
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  → この展覧会の情報記事
  
 
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2010.11.24(水): 
 
  
ワシントン・ナショナル・ギャラリー 展 (予告) 
 
	
 
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半年先であるが、ワシントン・ナショナル・ギャラリーから印象派とポスト印象派の作品が国立新美術館にやって来るとのこと。1999年に東京都美術館に来て以来かと思う。既に日テレに 専用サイト が立ち上がっていて、まだ、展示作品紹介のページは無いが、表紙から マネの『 鉄道 』 が来ることが判る。
  
ワシントン・ナショナル・ギャラリー は、アンドリュー・メロン氏により設立され、連邦政府に寄贈された美術館である。美術館設立の経緯も含めて、息子のポール・メロン氏による自伝が映像になっていて、それは ArtBabble に登録されている(英語版)。
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この美術館の所蔵品はメロン氏一家の収集に終わらず、その後も、すばらしい珠玉の個人コレクションの寄贈の集まりから成っている。
特に、印象派作品が充実したのは、チェスター・デール氏のコレクションが寄贈されてからであり、実は、今年初めから、その コレクション展 がワシントン・ナショナル・ギャラリーにて開催されている。なので、このコレクション展が、来年、日本に来るのかと思った。ところが、サイトを再確認したら、それは 2012.1.2 まであるとのこと。別物が来るのである。
  
となると、チェスター・デール氏コレクション の作品は、今回、日本には来ないだろう、ということになる。ルノワールの『 じょうろを持つ少女 』等々。
  
ということをツイートしていたら、@mils_cfg さんから情報があり、ヒューストン美術館展示後の巡回で来ることを知った。ヒューストン美術館のサイトを見ていたら、こちらのニュースサイト にハイライト記事&画像あったので、どういう作品が巡回するのかが判る。
  
これによると、モネの『 日傘の女性、モネ夫人と息子 』 も含まれている。前回、来日した際には、目線より高いところに掲載してあり、あたかも、画家が坂の下から見上げている構図と同様の、なかなかニクい設置がしてあって、楽しめた。
  
ほぼ、ヒューストン美術館展示の作品が、そのまま巡回するのだと思うが、変更があることもあるので、正式発表が楽しみである。
  
ちなみに、ワシントン・ナショナル・ギャラリーというと、個人的には、オキーフの『 テンナンショウ 』、ロスコの『 ハーヴァード壁画 』あたりが来てほしいのだが、別の機会を待ちたい。
  
 → ワシントン・ナショナル・ギャラリーの所蔵作品紹介ページ
  
また、今年、「ロバート&ジェーン・メイヤーホッフ・コレクション」展 というのが開催されていて、そこでは、クライン、ガストン、ケリー、ラインハート等々、現代アメリカ美術の作品が一斉に展示されていた。こちらも日本に来ること、首を長くして待ちたい。
  
■ ワシントン・ナショナル・ギャラリー 展 
 会場: 国立新美術館 
 期間: 2011. 6. 8 - 2011. 9. 5 
 URL: http://www.ntv.co.jp/washington/
  
 
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2010.11.22(月): 
 
 
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2010.11.21(日): 
 
  
没後120年「ゴッホ」 展 ~ その1 
 
	
  
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今回のイチオシ。とても強い作品。 
印刷では、まったく、伝わらない。 
  
『 サン=レミの療養所の庭 』 
   1889年 5月 
   クレラー・ミュラー美術館 蔵
  
 
5月の樹木の若葉は日の光を浴びてキラキラと光り輝き、今朝明け方にぐっと伸びた地面の若草は天に向かって刺すように力強い生命力を持って、そして青臭い匂いを放っているようであった。
  
100年以上経っても、生きている庭のよう。
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 ※ この展覧会の情報記事 
 ※ 没後120年「ゴッホ」 展 ~ その2
 
  
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2010.11.20(土): 
 
  
「カンディンスキーと青騎士」 展 
 
	
  
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ドイツのレンバッハハウス・ミュンヘン市立美術館所は表現主義作品の豊富な所蔵で有名ですが、今回、その作品群が「カンディンスキーと青騎士」というテーマで来日するということですので、とっても楽しみです。
  
この美術館、2012年までの大規模な改修工事中のため海外貸出が実現したそうで、まとまって日本に来るは、おそらく初ではないかと思います。
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「青騎士」全般の作品を鑑賞できるのはもちろん、その中に色彩が美しいマッケ作品も入っているとあり、期待大です。日本におけるドイツ表現主義の認知が、もっと高まってほしいですね。
  
そういえば、マッケのページを、まだ、立てていないなぁ。早く作らなければ。。
  
 
■ レンバッハハウス・ミュンヘン市立美術館所蔵「カンディンスキーと青騎士」 展 
 会場: 三菱一号館美術館 
 期間: 2010.11.23 - 2011.2.6 
 URL: http://mimt.jp/aokishi/
  
 → 三菱一号館美術館の情報
  
 → レンバッハハウス・ミュンヘン市立美術館HP
  
 
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2010.11.18(木): 
 
  
文化財赤十字カレンダー募金 
 
	
 
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美術館行って展覧会紹介パンフレットで、何か新しいのが出ているかな? と探していたら、源氏物語絵巻の1枚が目に入りました。あの、先日行った 五島美術館の「源氏物語絵巻」展 のパンフだろうと手に取ったら、カレンダーとあります。
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公益財団法人 文化財保護・芸術研究助成財団 というところが活動されている「文化財赤十字構想」に対するカレンダー募金とのこと。
  
「文化財赤十字構想」とは、文化財を国や地域、民族、宗教などに関係なく保存修復して、次の世代に残していこうというものだそうで、これまでに、国内に限らず、中国の敦煌莫高窟、カンボジアのアンコールワット、北朝鮮の高句麗壁画古墳群などの保存修復等を行ってきているそうです。
  
その資金集めの一つとして、このカレンダー寄付があって、来年は徳川美術館蔵「源氏物語絵巻」の現状模写作品を題材にしてあります。
  
これは、東京藝術大学日本画第3研究室制作による現状模写作品とのこと。五島美術館「源氏物語絵巻」展では、復活模写作品というのが展示してありましたが、現状模写という形での作品というのもあるのですね。
  
寄付は1口=2,500円。つまり、カレンダー1部=2,500円です。 
受付期間は、11/01 ~ 12/24 とありますが、ホームページには 2011.1/14 締切と書いてあります。どっちが本当なんだろう? 年内発送に間に合わせるには 12/10 が締切。
  
パンフレットに URL が記載されておらず、今どき、珍しいなぁ、と思いつつ検索。
  
→ 文化財保護・芸術研究助成財団ホームページ
  
寄付の手順はHPに記載されているはずだと探しましたが、見あたりません (うっそー ^^;;)
 
なので、その部分を貼っておきます。
  
 
 
  
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